Colchicine induced rhabdomyolysis, Colchicine induced myopathy. Colchicine induced myoneuropathy
薬剤性ミオパチーについては別の機会に。
Keywords
- 低用量コルヒチン(0.5-1mg/日)で数カ月から数年治療されている患者
- 腎機能低下の合併
- 近位筋優位の筋力低下
- CKは上昇
- ポリニューロパチー(軸索変性)
- コルヒチンをやめると3-4週間程度で改善する
不明
コルヒチンによる微小管機能障害によるものと言われている(N Engl J Med 1987; 316:1562-1568)。
→これにより筋病理では、vacuolizationとpseudomyelinic bodyが認められると考えられている(Muscle Nerve. 2004 Dec;30(6):799-802.)。
臨床症状
コルヒチン用量、コルヒチン投与時間とコルヒチンミオパチーの発症の相関は不明。
Myotoniaも認めることがある(Muscle Nerve. 1996;19:870–5.)
スタチンと併用した時に生じたミオパチー(Clin Rheumatol. 2007 Oct;13(5):266-8.)の報告は多い。
ステロイドとの併用、シクロスポリンとの併用もしばしば。
検査
CKは通常10倍~20倍,ミオグロビンも上昇、ミオグロビン尿
ポリニューロパチーは多くは無症候性、軽度の感覚障害、腱反射低下
筋病理
・空胞形成
・壊死はなし
Take home message
コルヒチンミオパチーを疑うことがまず第一。
腎機能低下や他の薬剤も実臨床ではチェックすべきです。
**コルヒチンのその他の副作用**
嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、無顆粒球症、再生不良性貧血、脱毛
参考文献
1: クリニカル・リーズニング・ラーニング. p80-84.
コルヒチンミオパチーの症例。パターン認識。「条件と行動のペア(condition-action pairs)」
2: J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2009 Aug;80(8):832-8.
Drug-induced myopathyのreiview(まだ読めてませんが)
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